薬剤師とは医薬品についての専門的知識を持っています。
しかし、薬剤師について知っている人は少ないのではないでしょうか。
今回は薬剤師のお仕事について紹介していきます。
この記事を読んで、少しでも薬剤師を身近に感じてもらえたらと思います。
薬剤師の仕事は大きく分けて4種類
薬剤師の業務は以下の4つです。
- 処方監査
- 調剤
- 服薬指導
- 患者さんフォローアップ
まずは1つずつ紹介していきます。
処方監査は薬剤師にとって基本業務
患者さんが薬局に来るとき、処方せんを毎回持ってきます。
処方せんは医師が発行するもので、診断に応じて薬を出しています。
あなたも一度はもらったことがあるのではないでしょうか?
薬剤師は患者さんから処方せんを受け取り、内容を確認します。
馴染みの患者さんの処方せんであれば、薬の内容はほとんど変わりません。
変更があったときには必ず患者さんに確認を行い
今日からこのお薬が変更になっています。
と声掛けをしています。
患者さんの中には処方変更があったことに気づいてない方もいますので必須のお仕事ですね。
また、新規の患者さんに対しては過去の処方についてヒアリングを行い、副作用歴や家族歴、嗜好品などを確認しています。
中には、喘息や緑内障を患っている方もいて、併用できない薬が処方されていることもあるんです。
医師が誤って処方してしまった場合でも、薬剤師が必ず最終チェックという形で処方内容を確認しています。
医師と薬剤師がタッグを組んで患者さんを治療していくイメージですね。
続いて調剤業務に移っていきます。
調剤業務は早く正確にが命
調剤業務とは処方せんに従って、薬をそろえていく作業です。
患者さんの待ち時間を減らすために、早く、正確にが大切です。
「1日1回朝食後 30日分」とあれば30錠を素早く取りそろえる必要があります。
この作業については、今後ロボットや機械がやってくれるのではないかと期待しています。
早く、正確になら人間よりも機械のほうが得意ですもんね。
薬剤師のお仕事は服薬指導
薬剤師にとって、メインの仕事は服薬指導です。
服薬指導とは、患者さんに対して薬の説明と体調、服薬状況の確認をしていきます。
いつも来局されている患者さんには、薬の説明は手早く済ませることも多いです。
知っていることを長々と説明されるのも苦痛ですもんね。。。
つまり、服薬指導は患者さんの状態や服薬状況をしっかり聞き取ることが肝心です。
「お薬の飲み忘れはないですか??」などと聞き取りから入り、運動や食事の状況を聞いていくんです。
患者さんのほうも
ついつい食べすぎちゃんです
最近は少し動くようになったんですよ
などいろいろ話してくれます。
薬剤師は話を聞きながら、その都度的確なアドバイスをしていくのが大事です。
アドバイスしすぎると患者さんから嫌がられることもあるので、適度に必要に応じてがポイントですね。
最近から始まった患者さんフォローアップ
厚生労働省は去年の冬ごろから、患者フォローアップを制度化しました。
これは、患者さんが帰った後に、電話やメール、LINEなどで服薬状況やお困りごとを聞き取るお仕事です。
今までは、服薬指導が終わったらそこから次の来局まで合わない場合が多かったんです。
しかし、しっかりと患者さんに対して薬剤師からアプローチをして、服薬状況や体調の確認をする必要があります。
30日分のお薬を渡したときには、2週間後に連絡をするのが目安です。
患者さんと今まで以上に接点を持つことが、今後の薬剤師に求められることであると思います。
たんぽぽ薬局について
たんぽぽ薬局では服薬指導とフォローアップを中心に力を入れています。
服薬指導については患者さんの様子をしっかり聞き取り、薬歴に会話の内容を書きとるようにしています。
また、フォローアップについては、コロナウイルスの感染疑いのあった患者さんを対象にして電話をかけるようにしています。
先週から、お加減の様子いかがですか??
と電話をすると、患者さんの元気な声を聞くことができることが多いです。
一時的に大変でも、陰性の方がほとんどで1週間ほどで回復されています。
まとめ
今回は薬局薬剤師が普段行っている仕事の内容についてまとめました。
薬剤師ってお薬を渡すだけだと思っているかたが多いかもしれませんが、薬剤師は裏で患者さんのために情報収集を進めています。
薬剤師のお仕事を知っていただき、興味を持っていただければ嬉しいです。
今後は薬剤師のさらに細かいお仕事についても紹介していきます。