薬には、「困った症状を改善する」といったメリットがますよね。
鼻水が収まったり、熱が徐々に下がってきたり、薬を使うと色んな効果が出てきます。
しかし、薬には「望んでいない症状があらわれる」といった副作用もあるんです。
熱さましの薬を使ったらお腹が痛くなったり、痛み止めを使ったら肌が赤くなってしまったり、副作用も様々です。
今回は、副作用が出たとき、副作用のような症状が出たときに慌てなくて済むよう、副作用が起こる理由や具体的な対処法について紹介します。
副作用が起こる理由は?
薬を使った時に副作用が起きてしまう理由について紹介します。
薬は必要なところだけで働けばいいのですが、どうしても他の場所でも悪影響を起こすことがあるんです。
花粉症の薬を飲んで鼻水は止まったけれど、とても眠くなってしまったという場合のように、目的以外の好ましくない作用は「副作用」と呼ばれています。
副作用が現れる原因はさまざまです。
これは私たちの体の性質上、仕方ないことではありますが、その理由をまずは知っておきましょう。
くすりの性質によるもの
1つ目は薬の性質によるものです。
薬は治療目的の場所に運ばれ、身体のバランスを再調整することで効果を発揮します。
花粉症を例にとって考えてみましょう。
花粉症で鼻水が出て困るという場合、鼻水を出すスイッチがずっと入りっぱなしな状態です。
薬は鼻まで運ばれると、鼻水を出すスイッチを切って鼻水を抑えてくれます。
しかし、花粉症の薬は眠りのスイッチにも作用してしまうため、眠くなってしまうスイッチを入れてしまいます。
これによって花粉症の薬を飲むと眠くなってしまうわけです。
くすりの使い方によるもの
2つ目に副作用が出てしまう理由として薬の使い方を間違えてしまうことです。
薬には飲む時間、間隔、量などがある程度決まっています。
これを間違えてしまうと思わぬ副作用につながることがあります。
また、薬の飲み合わせでも作用が強く出てしまい副作用につながることもあり、ご自身で使っている薬の注意点を把握しておきましょう。
患者さんの生活習慣によるもの
患者さんの生活習慣によって、薬の作用が変わることもあります。
最もわかりやすい例が嗜好品です。
タバコやグレープフルーツ、お茶によって薬の作用が変わり、薬の効果が出すぎてしまったり、作用が弱くなってしまうこともあります。
身近な嗜好品には、薬の副作用と関係することがありますので、注意が必要です。
さまざまな副作用
一般的に使われている薬の主な副作用を紹介します。
- 鎮痛剤:胃腸障害、腎障害、肝障害、アレルギーなど
- 胃腸薬:眠気、のどの渇きなど
- 精神安定剤:眠気、ふらつき、めまいなど
- 花粉症の薬:眠気、発疹など
- 抗生物質:胃腸障害、腎障害、アレルギー
副作用には個人差があります。
薬を使っていていつもと様子がおかしい時にはすぐに薬剤師まで相談してください。
副作用を防ぐために
副作用と聞くとどうしても怖いイメージを持つことがあるかもしれません。
しかし、副作用について正しく理解しておけば必要以上に不安になる必要はありません。
副作用を理解するために必要なことを紹介します。
くすりの作用、病気に対するくすりの必要性を理解する
自分で使っている薬の作用をまずは理解しましょう。
何のために使っている薬かをしっかりと知っておくことが大切です。
たんぽぽ薬局では薬の情報をまとめ、処方時にお渡ししています。
患者さんにできるだけわかりやすいよう、情報を提供していますので、分からないてんなどあればお気軽にお尋ねください。
くすりの副作用について良く理解する
使っている薬にどんな副作用があるかを知ることが大切です。
効果はもちろんですが、どんな副作用の可能性があるかを知っておきましょう。
花粉症の薬を使うと眠くなったり、睡眠薬を使うとふらついたりなどの副作用が起こる可能性は高くなります。
あらかじめ知っておけば、症状が出たときにも対象しやすいですよね。
たんぽぽ薬局でも副作用情報についてお渡しする紙に記載して、患者さまが分かりやすいように工夫をしています。
普段と異なる症状が出たときの対処法を知っておく
副作用が出てしまうことは、薬を使う上でしょうがないことです。
副作用が出たときにどう対処するかについて知っておくと、いざという時に焦らずにすみますよね。
いつもの薬を使っているのに、いつもと違う症状が出ているときには、すぐに薬局に連絡をしてください。
どこの薬局でも構いませんので、すぐに薬剤師に相談することが大切です。
クリニックの場合、医師の先生が忙しい可能性があり、相談できないことも多いです。
まずは薬のプロである薬剤師に相談してみてくださいね。
不安になって自分の判断で薬を飲むのを止めてしまったり、量を加減したりすると、かえって病気を悪化させることもあります。
たんぽぽ薬局の電話番号もこちらに載せておきます。
03-3613-1510
副作用がでやすい人
最後に副作用が出やすい人についてまとめます。
アレルギーを持っている人や子供、お年寄りで副作用が多くなっています。
また、肝臓や腎臓など排泄に関係している臓器に何らかの疾患がある患者さまも副作用が多くなっています。
薬が体の外に排泄されずに、元々の作用時間より長くなり、副作用に繋がっているケースも考えられます。
お年寄りにおいては、数種類の薬を同時に飲んでいることが多く、薬の相互作用によって副作用が出やすくなることも考えられます。
まとめ
副作用は薬を使う上でどうしても起こりうる症状です。
いつも使っている薬で、体に異変を感じたときには注意が必要です。
また、新しく使い始めた薬では思わぬ副作用が出ることがありますので、体調がすぐれなくなった場合には薬剤師に相談してください。
また、不安や疑問がある場合でもどんどん相談してください。
薬をうまく使いこなし、副作用に注意しながら、健康に過ごしていきましょう。