今月も鐘ヶ淵町会の方々と「敬友会」を行いました。
今月のお話のテーマは「脱水症について」です。
暑い日が続いているので、気になりますね。
そもそも脱水症とはどんな症状のことをいうのでしょうか?
◆脱水症とは
脱水症とは、体内の水分が不足している状態のことです。
多量の汗、下痢、嘔吐などで水分が失われると起こります。
症状には口渇、めまい、倦怠感があります。
重症化すると血圧低下や意識障害も生じます。適切な水分補給が重要で、
軽症なら自宅での治療が可能ですが、重症の場合は医師の治療が必要です。
脱水症は、とにかく早めの対処が大切です。
症状が起きたら、まずは以下の行動が大事になります。
◆脱水症状が起きたら
①水分摂取: 適切な水分補給が最も重要です。水をこまめに少しずつ飲むようにしましょう。
特に、暑い季節や運動後は水分補給を意識的に行ってください。
②食事: 脱水症の際には、食事からも水分を摂取することが重要です。
フルーツや野菜など水分を多く含む食品を積極的に摂るよう心掛けましょう。
③避けるべき飲み物: カフェインやアルコールは利尿作用があるため、
脱水症の際はやめましょう。
④経口補水液: 重症の場合は経口補水液を使用することがあります。
これは水分と電解質をバランスよく含んだ製剤で、脱水症の対処に効果的です。
⑤室内の過ごし方: 高温や多湿な場所は脱水を助長するので避け、
涼しい場所で過ごすようにしましょう。
⑥休息: 無理な運動や活動を避け、十分な休息を取ることも重要です。
経口補水液はご自宅でも簡単に作ることが出来ます。
簡単なレシピなので、ぜひ覚えてくださいね。
◆経口補水液の作り方
経口補水液は、脱水症状を和らげるために水分と電解質を適切なバランスで摂取する液体です。
自宅で簡単に作れる経口補水液の一般的なレシピをご紹介します。
材料:
水(1リットル)
砂糖(4~6大さじ)
食塩(小さじ1/4)
小麦粉または小麦デンプン(小さじ1)
作り方:
①きれいな水を1リットル計量し、清潔な容器に入れます。
②砂糖を4~6大さじ加えます。
砂糖はエネルギー源として機能し、水の吸収を助けます。
③食塩を小さじ1/4加えます。
食塩にはナトリウムと塩化物が含まれ、体内の電解質のバランスを補うのに役立ちます。
④小麦粉または小麦デンプンを小さじ1加えます。
これは緩やかに水分を吸収する働きを持ち、脱水症状を緩和する助けになります。
⑤全ての成分をよくかき混ぜます。砂糖と塩が完全に溶けるようにしてください。
この経口補水液を少しずつ飲みながら、脱水症状の改善を目指してください。
ただし、重症の場合や症状が持続する場合は、必ず医師に相談して適切な治療を受けるようにしてください。
また、乳児や幼児への経口補水液の使用については、医師の指導を仰ぐことが重要です。
作り方はわかったし、水分が大事なこともわかったけれど……
じゃあ一体どれくらいの量を飲んだらいいのかしら?
◆軽度の脱水症状の場合は
成人:1日に約2〜3リットルの水分を摂取することが推奨されます。
これには水、経口補水液、スポーツドリンク、お茶、スープなどが含まれます。
子供:年齢に応じた適量の水分を摂取するようにします。
一般的な目安として、1歳未満の乳児は1日に約750ml〜1リットル、
1歳から3歳までの幼児は1日に約1リットル程度の水分を目指します。
まだいける、と思わないように。
無理をせず、暑い夏を元気に乗り切りましょう!
来月の敬友会はおやすみになります。
また9月、少し暑さが和らぐころにお会いしましょう。